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基調講演
The keynote speakers and panelists for the Japan Linux Symposium are listed below.  Their topics will be added as they are made available.
James Bottomley Jon Corbet, LWN.net Yukihiro Matsumoto, Network Applied Communication Laboratory Ltd. Linus Torvalds Andrew Morton Anthony Williams Jim Zemlin


技術セッション

開催日

開催時刻

タイトル

講演者

講演概要

著者プロフィール

10月21日

9:30 - 10:15

The KVM/qemu Storage Stack

Christoph Hellwig

カーネルの仮想化機構「KVM」と仮想化ソフト「qemu」におけるストレージ取り扱い方法の解説と,それを効率化するためのカーネル改良について紹介

FreeVxFS/SysV FSのメンテナなどファイル・システム関連の貢献多数。プロセスの実行ドメインを設定する「Linux Personality」のメンテナでもある

Linux IPv6 ? Where we are, WHere we will be

吉藤 英明

 

IPv6スタックの最近の動向を紹介。基本機能だけでなく,DHCPやIPsec,モバイルIPv6や仮想化といった実用的な拡張機能についても解説

慶應義塾大学講師。IPv6スタックのメンテナ。LinuxのIPv6スタックを開発する「USAGIプロジェクト」コア・メンバー

FSIJ USB Token for GnuPG

新部 裕

同一性確認用のGPG/PGP鍵を格納するUSBトークンの実装の紹介。Atmel AVRのプログラミングやデバッグについても解説

フリーソフトウェアイニシアティブ(FSIJ)理事長。SHプロセッサへのLinux移植や,Debian/GNU Linuxの開発などに参加

Per Backing Device Dirty Data Writeback Replace pdflush ?Driven Writeback in an Attempt to Speed up this Operation

Jens Axboe

キャッシュのdirtyデータ書き出しに使うカーネル・スレッド「pdflush」の性能上の問題点と,その改良方法の提案の紹介

ブロック入出力層などのメンテナ。I/Oスケジューラの開発などに貢献多数

How Fast Is Linux Networking

Stephen Hemminger

Linuxのルーティング性能の検証結果を紹介。ファイアウオールやNAT,QoSなどの各機能にどの程度オーバーヘッドがあるかを示す。可能ならば古いLinuxや他OSとの比較もする

Ethernet Bridgeなどのメンテナ。ネットワーク周りの開発に貢献多数

10:30 -11:15

Write & Submit Your First Linux Patch

Greg Kroah-Hartman

 

デバイス・ドライバや安定系列カーネルのメンテナ。ドライバ開発に精力的に活動

Enbedded Linux Best Practice

Grant Likely

 

 

Evaluation and Implementation of Data Link Flow Control in Linux

早坂 光雄

IEEE 802.3xフロー制御機構の提案。通信速度が異なるブリッジ転送でパケット・ロスが発生する問題を解消

日立製作所システム開発研究所所属。マルチメディア・ストリーミング技術などについての研究を実施

Not So C Constructs in the Linux Kernel

Tejun Heo

カーネル・コードで使われる「Cらしくない構文」の紹介と,そうした構文が使われる理由を解説

libataドライバの開発などストレージ関連に貢献多数。最近では,キャラクタ・デバイスのユーザー空間実装用の仕組み「CUSE」を開発

The nilfs2 Filesystem: Review and Challenge

小西 隆介

ログ構造化ファイル・システム「NILFS2」の開発動機やデザイン,現在の開発状況などを紹介。その後,今後の開発について議論する

NTTサイバースペース研究所所属。NILFSプロジェクトの創始者の一人で,NILFS2のメンテナを務める

10月22日

9:00 - 9:45

Reliable Delivery of Oops Information

Dirk Hohndel

カーネルの不具合発生時の「Oopsメッセージ」を確実に取得する手法について議論。特に2次元のバーコードを使う方法に焦点を当てる

米Intel社のLinux/OSSテクノロジスト長。過去にはXFree86 Project社の副社長などを務める

Update on Large NAND Flash File System Evaluation

Toru Homma

Flashメモリー向けの各種ファイル・システムのベンチマーク結果を前提に,総合性能が高い「UBIFS」の解説と最新情報の紹介

東芝デジタルメディアネットワーク社コアテクノロジーセンター所属。組み込みLinux関連の業務を担当

Pluggable Real-Time Performance Monitoring

Dag Wieers

パフォーマンス・カウンタを使ってイベント計測をするツール「Dstat」の利用方法を解説。プラグイン開発例や今後の開発についても紹介する

フリーランスのLinux/OSSコンサルタント。RHEL/Fedora/CentOS向けのパッケージ・リポジトリ「DAG」(http://dag.wieers.com/rpm/)の運営で知られる

Memory Cgroup: Summary and Upcoming Enhancement

亀澤 寛之

資源分割機構「Cgroup」のメモリー資源コントローラの現在の実装と,これからの開発について紹介

メモリー資源コントローラのメンテナ。メモリー管理層を中心に貢献。富士通勤務。

KVM ? Scaling To Infinity and Beyond

Jes Sorensen

カーネルの仮想化機構「KVM」と仮想化ソフト「qemu」の現状の問題点を紹介し,大規模システム向けの拡張や動的マイグレーション,動的資源管理機能の実装などについて議論する

SN-IA64サブプラットフォームのメンテナ。KVMをIA64プラットフォームに移植するなど大規模システム向けの貢献多数

10:00 - 10:45

Understanding Debian

Bdale Garbee

Debianプロジェクトはなぜ成功しているのか,今後の課題は何かなどについて解説。プロジェクトに参加するメリットなどについても触れる

Debianプロジェクトの技術委員会委員長。過去にはプロジェクト・リーダーを務めた経験もある。米Hewlett Packard社のオープンソース/Linuxチーフ・テクノロジスト

How Not to Get Your Linux Driver Sent to the Staging Area Penalty Box

Stephen Hemminger

メインラインに取り込むには問題が残るドライバは「stagingツリー」送りになる。こうしたドライバの問題点を分析し,同じミスを犯さないように啓蒙する

Ethernet Bridgeなどのメンテナ。ネットワーク周りの開発に貢献多数

Generic Receive Offload: How to Receive 10Gb/s and Have Cycles to Spare

Herbert Xu

ネットワーク送信負荷を軽減する「GRO」インフラの実装について紹介する。

Crypto APIのメンテナ。ネットワークや仮想化関連でも貢献。米Red Hat社勤務。

The Enhanced Socket Buffer Accounting Mechanism

青木 英郎

Linuxにはソケット・バッファの上限サイズを設定できない問題があった。それを解決するべく開発した実装について解説

日立製作所システム開発研究所所属。セッションで紹介する新実装はカーネル2.6.25にマージされた。メモリー管理関連の貢献もあり

Measuring Function Duration with Ftrace

Tim Bird

カーネルのトレーシング・ツール「Ftrace」を使って,カーネル関数の実行時間を計測する方法を解説。カーネル関数の呼び出しやブート時の実行状況をグラフ化するツールも紹介する

カーネルの関数トレース機能の前メンテナ。ソニーUSA勤務。CE Linux Forumのアーキテクチャ・グループ議長も務める

11:00 - 11:45

Migrating to Linux From Proprietary Unix in a Large Enterprise Environment

Vinod Kutty

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)でのLinuxサーバーへのシステム移行事例を紹介

CME Groupアソシエイトディレクター。同グループでLinuxを担当

Saving Battery Life With Linux Power Management

Klass Van Gend

Linuxの省電力テクニックを紹介。省電力製品を作成するためのデザイン・ガイダンスなども実施

 

Flight-Record

Zhao Lei,Lai Jiangshan

カーネルの全イベントを記録する「Flight-record」を紹介。LTTng,SystemTap,Ftraceなどのトラッカー配下での動作の仕組みや,使い方を解説する

両氏とも富士通のカーネル・チームに所属。Zhao LeiはSystemTapのメンテナ。Lai Jiangshanはここ数年Ftraceの開発に注力

Through the Looking Glass: Open Source Ftom a Reenage Perspective

Elizabeth Garbee

Geekな10代の立場から,フリーソフトがいかに10代のライフスタイルに合っているかを解説。オープンソースに対する米国の公教育のありがちな誤解についても紹介

高校を卒業したばかりの17歳。9歳のときにDebianをインストールしてからオープンソースに惹かれる

LAPP/SELinux ? A Secure Web Application Stack Powered by SELinux

海外 浩平

SELinuxを利用して安全なWebアプリケーション実行環境を提供する仕組みを紹介

NEC OSS推進センター所属。日本セキュアOSユーザー会代表。SELinuxをはじめセキュリティ分野でカーネル開発に貢献

13:30 - 14:15

TBA

David Woodhouse

 

 

Marketing Linux to the Next Generation of Japanese(and Asian) End-Users

Christine Hansen

次世代の日本(およびアジア)のエンド・ユーザーにいかにLinuxを普及させるか,その方法を議論する

Linuxやオープンソースに造詣が深いe-ガバナンス・ポリシーの専門家。James Bottomleyとは夫婦

ZABBIX ? An Enterprise-Class Open-Source Distributed Monitoring Solution

鈴木崇文

統合監視ツール「ZABBIX」の歴史や機能,バージョン1.8で計画中の新機能などを紹介する。今後の開発の方向や機能についても議論する

ミラクル・リナックス技術本部情報システム グループ・マネージャ。ZABBIXの日本語情報サイト「ZABBIX-JP」の代表を務める

Statistics of Linux Kernel Development

柴田 次一

Linuxカーネルの開発速度や開発者数などの情報を統計的に分析,紹介する。それを元に,コミュニティに参加する「意義」や「利点」についても解説

NEC OSS推進センター シニア・マネージャ。カーネル付属文書の日本語訳をメインラインにマージするなどの実績がある

Enhanced Securities: Where Should We Go Next

海外 浩平,原田 季栄

広く受け入れられるセキュリティ機能をどう開発するか,普及の障害となるものは何で,それをどう取り除くかを議論するBoF

海外氏はNEC OSS推進センター所属。日本セキュアOSユーザー会代表。原田氏はセキュアOS機能「TOMOYO Linux」の開発者。NTTデータ技術開発本部所属

10月23日

9:00 - 9:45

Network Magic: Multicasting, UDP and IGMP

Christoph Lameter

IPマルチキャスト用プロトコル「IGMP」を使って,ネットワークが自律的かつ動的に設定変更できるようにする新しい仕組みについて解説

SLABアロケータのメンテナ。NUMAシステムやメモリー管理に関する貢献多数

Multi-Function PCI Pass-Through for Xen

Simon Horman

Xenにおける複数のPCIパススルー実装を概観する。特にマルチファンクションPCIデバイスをゲストにマルチファンクション・デバイスに見せる仕組みを詳しく解説する

ロード・バランサ機能「IPVS」のメンテナ。VA Linux Systemsジャパン所属。LVSやUltraMonkeyの開発などで知られる

Embedded Linux

Tim Bird

最近のカーネルにおける組み込み向けの新機能や改良など,組み込みLinuxの現状を紹介。その後,今後の開発について議論する

カーネルの関数トレース機能の前メンテナ。ソニーUSA勤務。CE Linux Forumのアーキテクチャ・グループ議長も務める

Addressing the Top 5 Pains in Linux Build and Design

Klaas Van Gend

Linuxで組み込みシステムを設計する際に生じやすい苦痛と,その軽減策を紹介。背後にある問題にも触れる

 

Improvement of I/O Error Handling on Ext3 Filesystem

河合 英宏

Ext3のI/Oエラー処理を強化する実装を紹介。データ消失の危険を減少させる方法を解説する

日立製作所システム開発研究所所属。コア・ダンプ・フィルタ機能やExt3/JBDのバグ修正などで貢献

10:00 - 10:45

Btrfs: Filesystem Status and Future Plans

Chris Mason

次世代ファイル・システム「Btrfs」の開発状況と性能を紹介する。2010年に開発する新機能についても議論する

米Oracle社のLinuxチーム所属。Btrfsの中心開発者。Linux Foundationの技術助言委員でもある

Learning, Analyzing and Protecting Android with TOMOYO Linux

半田 哲夫,沼口大輔

組み込みLinuxにおけるTOMOYO Linuxの活用方法を,Androidを例に解説するチュートリアル・セッション。Androidの内部構成についても紹介する

両氏ともNTTデータ所属。沼口氏は2008年からTOMOYO Linuxの開発に参加。

Real-Time Linux Failure

Frank Rowand

リアルタイムLinuxの利用時に生じる問題を紹介。問題のいくつかは避けられることを解説する

LinuxだけでなくHP-UXやNextStepの開発経験がある。ソニーUSAに所属

I/O Controller: State of the Art

池田 宗広

資源分割機構「Cgroup」のI/Oコントローラの現在の実装と,これからの開発について紹介

NECコーポレーション・オブ・アメリカ所属。リソース管理機能の開発と,ドキュメントの翻訳に注力

oFono ? Open Source Telephony

Marcel Holtmann

オープンソースな携帯電話インフラ構築システム「oFono」について紹介する

Bluetoothサブシステムのメンテナ。米Intel社のLinux/OSSテクノロジ・センター所属。BlueZやOpenOBEXなどのプロジェクトを管理

11:00 - 11:45

Scaling the VFS

Nick Piggin

ジャイアント・ロックがVFSの処理性能の足かせになっている。ロックの粒度を下げることで,性能を向上させる実装を紹介する

RAMディスク・ドライバのメンテナ。Anticipatoryスケジューラの開発などで知られる。Novell社に所属。SUSEラボでLinux Kernelに関する仕事を担当

The Mobline SDK

酒元 幹夫

Moblinについて知りたいソフトウエア開発者向けに,MoblinのSDKを解説する

インテルのソフトウェア&サービスグループに所属。Moblinをはじめ組み込みLinuxやWindowsCE/WindowsXP向けのソフト開発を担当

Hot-Plugging VESPER into QEMU to Trace HA Cluster of KVM Guests

金 成昊

再コンパイルなしに新しいデバイスを利用可能にするQEMUのプラグイン機構の紹介。同機構を使って実装したVESPERというフェール・オーバー機能についても解説する

日立製作所システム開発研究所所属。Linuxカーネルの信頼性向上の仕事を担当。現在は,VESPERプロジェクトで活動中

Development of OSS Model Curriculum and Start of Edu Wiki Project

三浦 広志

IPAや北東アジアOSS推進フォーラムで策定中のOSS技術者育成用カリキュラムについて紹介する

NTTデータのITテクノロジスト。IPAのオープンソフトウェア・センターの研究員でもある。Intel SpeedStepドライバなどの開発者

Analyzing Kernel Behavior With SystemTap

辻 篤史,小幡 昇

SystemTapの改良点の解説と,具体的な問題分析事例を紹介。カーネル内にトレース・ポイントを設置する場合の問題やその回避策なども紹介する

辻氏はNEC OSSプラットフォーム開発本部所属。小幡氏は日立製作所ソフトウェア事業部所属。両氏とも現在は,SystemTapの開発などを担当

13:15 - 14:00

Rescuing SuperH to Linux Commonplace

宗像 尚郎

SuperH向けLinuxの開発について紹介。ツリー外のドライバをどうすればメインラインにマージできるか,新機能の追加方法などについて議論する

ルネサスソリューションズ所属。SuperH関連のインフラ整備などの仕事を担当

Introduction to Android Development

Diego Torres Milano

Androidを構成するソフトウエアについて解説し,Androidアプリケーションの開発を始める際のポイントを紹介する

英COD Technologies社の創設者かつCTO。シンクライアント作成用ディストリビューション「PXES」の開発者としても知られる

Extending the Vyatta Open Router

Stephen Hemminger

Linuxベースのオープンソース・ルータ「Vyatta」のアーキテクチャやセキュリティ・モデル,利用法,開発環境などを紹介する

Ethernet Bridgeなどのメンテナ。ネットワーク周りの開発に貢献多数

Kernel Development: Drawing Lessons From “Mistakes”

原田 季栄

TOMOYO Linux開発の際に起こしたミスと,それに対するコミュニティの反応を紹介。ミスから学んだカーネル開発のルールを解説する

セキュアOS機能「TOMOYO Linux」の開発者。NTTデータ技術開発本部所属

Virtualization

山幡 為佐久

仮想化関連の開発に関する技術BoF。多くの仮想化ソフトが利用するqemuの改良などについて議論する

VA Linux Systemsジャパン所属。カーネルのチューニングやファイル・システム,仮想化関連の開発を担当。Xen/IA64の開発に注力している

14:15 - 15:00

Upstream In-House Board Support Package

Magnus Damm

SH搭載のMigo-Rボード用の開発環境(BSP)の開発とそれに合わせたLinuxカーネルの改良を紹介

QEMUやBusybox,Xenなどに貢献多数。組み込み関連がメインの使徒後。イーゲルに所属し,現在は日本で働く

Why Are We Hesitating to Join the Community

上田 理

日本には多数の開発者がいるが,上流で活動することをためらう人も多い。心理的バリアの原因とそれを取り除く方法について議論するBoF

ソニー システムソフトウェア開発部所属。CE Linuxフォーラムのマーケティング・ディレクタも務める

Test Projects

橋本 尚

さまざまなテスト用プロジェクトの開発者が集まるBoF。それぞれの活動報告や議論などを行う

日立製作所ソフトウェア事業部所属。The Linux Foundationの理事。OSS推進フォーラムでも活動

Video4Linux: Past, Present and Future

Hans Verkuil

video4linuxサブシステムの開発経緯,現状,今後の開発について解説・議論する。特に開発中の新APIやフレームワークについて議論

video4linux配下の複数のドライバのメンテナ。現在は,video4linuxのコア・フレームワークの開発に参加している

A Disk IO Bandwidth Controller ? Implemented as a Device-Mapper Module

鶴田 亮

鶴田氏らが開発したI/O帯域制御機能「dm-ioband」の機能や内部動作,他の提案との比較,性能などを紹介する

VA Linux Systemsジャパン所属。同社の高橋浩和氏と共に「Linux Block IO Bandwidth Control Project」を立ち上げる